純粋な、氣持ち

ヨガの、その先の一つ。

ヨガのアーサナをすることで胸が開き、呼吸が深くなり、身体がしなやかになり、心がほぐれていく…手指足指の先から、見えない糸が、地上に生きる全ての命、無機物にも繋がってゆく。公園や海、お寺や古民家でヨガをお伝えしているとそんな体感やイメージが自然に湧き上がってきます。

ヨガは人生を深めるツール。自分という枠を超えるツール。そして何より、自分と本氣で遊べるところが大好き、もう出会ってずっと、ゾッコンLOVEです。実はヨガのポーズって、できたところで(できなかったところで)どうということはありません。(ヨガは、ポーズの完成を目指しているわけでもありません。)でも私は、ヨガをする人の姿かたちの美しさ、洗練された動きにすっかり虜になり、こうして日々練習しているのが楽しくてしょうがないのです。ただの変な人笑。この変な人が、ヨガを日々練習しながらその先に思い描いているもの、そのイメージの一つをここに描いてみたいと思います。

子供達が日々大冒険できる場を創って、共に過ごす、ということ。

子供達が大自然の中で主体的に、自由に一日を過ごす、そんな場を作りたいなぁと思っています。一日の流れはこんな感じ。

朝六時から私のマイソール(アシュタンガヨガの自主練)が始まります。その前に掃除して掃き清めた部屋で行います。ここで働くスタッフやご近所の人たちも、朝のルーティーンとしてアサナや呼吸法、瞑想をやりに来ることもできます。皆それぞれ自主練で、出入りは自由。八時くらいから一時間は肚ヨガレッドクラス。言葉による導きがほしい方はここに参加します。レッド、とは「led」。先生が話しながら自らポーズしたり、ポーズしている方の体に触れてより感覚を深めたりする、よくあるヨガのクラスと思ってほしいです。一日の始まりはみんな、まずは自らを整える時間にします。

九時頃から親子がわいわいやって来ます。幼稚園くらいの年齢の子もいれば、小学生、中学生もいます。自主保育をしたいママだったり、不登校気味の子、今日は学校休んだ子、特別支援の子、いろいろです。ここは学校とも連携が取れているので、来ることで出席扱いになります。みんな何かしら今日一日の課題やしたいこと、あるいはノープランでやって来ます。みんな集まったら、今日を共に過ごす子どもと大人が集合して挨拶、朝の話し合い。今の気持ちを話したり、今日やることを宣言したり、他の子の案を聞いて乗っかったりします。

私はその子達と一緒に過ごします。見守っているだけです。必要ならば手助けしたり、稲作が始まればこちらが子供達にお手伝いを頼むこともあります。お腹が空いたら各自ご飯。ご飯は作ってくれる人もいますが、メニューを一緒に考えて、作ることもできます。必要なら収穫や買い出しもします。午後もそんな感じで過ごし、十四時頃から後片付け、掃除、終わりの会。今日の成果や課題、明日に持ち越すことなどをシェアして、また明日ね、と帰っていく子もいます。

親さんが迎えに来るまでの時間、ここで過ごす子達がやって来きます。いわゆる学童の時間。することは自分たちで決めます。宿題、本を読む、遊んで過ごす、好きなことをする、お風呂に入る、なんでもいいです。お迎えが遅くなる子と、夜ご飯の準備をしてもいいですね。そこに私の家族も帰宅してきます。みんなで夜ご飯。お迎えが遅くなった親子さんもここで一緒に食べます。

二十時くらいから日替わりで夜の肚ヨガレッドクラスか、瞑想を一時間ほど。大人も子供も、近所の人も、受けたい人はどなたでも参加できます。出入り自由。

各自いいタイミングでおやすみなさい、という感じです。

こんな感じができたらいいな〜〜〜!これが私の今の純粋な氣持ちです。家族にも相談してなく、完全なる私の妄想ですが。こうして見てみると、私は自主練と、みんなとヨガをシェアする時間を持てれば、あとは何でもするしできるよ、という実にお気楽な立場にいます。こんなに楽しい毎日でいいのだろうか!いや、いいんだ、きっと!

”里海ようちえん”の仲間達の純粋な氣持ちとかけ合わせ、今まさに創り上げて行くところです。二〇二一年一〇月  記 増田 さやか